医師から処方されたり、薬局で購入したりする薬は、私たちの体の不調を和らげ、健康を取り戻すための大切なものです。
しかし、その効果を最大限に引き出し安全に使うには、正しい知識を持って服用することが欠かせません。
自己判断で飲み方を変えてしまうと期待した効果が得られないばかりか、思わぬ副作用を招く危険性もあります。
そこでまずは、服薬の基本的な注意点について確認してみましょう。
最も大切なのは、指示された用法と用量を厳守することです。
「1日3回食後」や「就寝前」といった指示には、それぞれ医学的な理由があります。
食後に飲む薬は胃への負担を軽減したり、食事と一緒に吸収されることで効果が高まったりするのです。
逆に食前に飲む薬は、食べ物の影響を受けずに素早く吸収させる必要があります。
指示されたタイミングと量を守ることが、薬の力を正しく体に届けるための第一歩です。
では、もし薬を飲み忘れてしまった場合はどうすれば良いでしょうか。
基本的には気づいた時点ですぐに飲むのが原則ですが、次の服用時間が近い場合は忘れた分は飲まずに次の分から再開します。
絶対にやってはいけないのは、2回分を一度にまとめて飲むことです。
薬の血中濃度が急激に上がり、副作用が強く出てしまう可能性があります。
飲み忘れの際の対応は薬の種類によって異なるため、不安な場合は必ず医師や薬剤師への確認が重要です。
また、服薬中に何らかの体調変化を感じた場合も、自己判断で服薬を中止するのは避けましょう。
それは薬による副作用かもしれませんが、病気自体の症状である可能性も考えられます。
まずはかかりつけの医師や薬剤師に相談し、指示を仰ぐことが大切です。
このように薬は正しく飲むことが大前提ですが、そもそも薬そのものへの理解を深めることも、自分の健康を守るうえで役立ちます。
たとえば、医療用医薬品と市販薬の違いなど薬の基礎知識があれば、なぜ用法用量を厳密に守る必要があるのかより納得して治療に取り組めるでしょう。